アフィリエイターは登録ASPの株を売買できない(インサイダー取引、場合による)
モヤモヤしていたので、東証に聞いてみた。
インサイダー取引にあたる
アフィリエイターが、登録ASPの株式を株式市場で取引することは、インサイダー取引にあたる可能性があるそうだ。
ここから問い合わせて回答頂いた。東証の方、ありがとうございます。
インサイダー取引規制相談窓口|日本取引所グループ
インサイダー取引の定義は、下記のカブドットコム証券のページがわかりやすい。
インサイダー取引とは |取引ルール|株のことならネット証券会社【カブドットコム】
インサイダー取引とは
上場会社または親会社・子会社の役職員や大株主などの会社関係者、および情報受領者(会社関係者から重要事実の伝達を受けた者)が、その会社の株価に重要な影響を与える「重要事実」を知って、その重要事実が公表される前に、特定有価証券等の売買を行うことをいい、金融商品取引法で規制されています。
アフィリエイターは「会社関係者」である
アフィリエイターは、インサイダー取引の 上場会社等と契約を締結している者または締結交渉中の者 にあたり、この条件を満たす。今回の問い合わせでは、それを明確にご回答頂いた。
他の条件を満たさなければインサイダー取引ではないが・・・
なお、インサイダー取引には、「会社関係者」か否か、という点だけではなく、他に下記2点が考慮される。
- 「重要事実」か否か
- 「重要事実の公表」がなされているか否か
この2点も満たさなければインサイダー取引とはならない。しかし、わざわざ登録ASPの株式を売買したいと考える場合、この2点を満たしている可能性は大きいだろう。
アフィリエイターにとっての「重要事実」の例は、たとえば新規契約広告主の情報だ。大型の広告主が出現した場合、ASPの収益に大きな影響がある。一方で、ASPはどの広告主の広告を取り扱っているか、いちいちIRで一般投資家へ公表したりしない。これは明らかな情報の非対称性であり、一般投資家から見れば、アフィリエイターはズルい立場となる。
そういうわけで、登録・所属ASPの株は売買しないほうが良さそうだ。
インサイダー取引を免罪してもらいました!! #c92 #免罪符 pic.twitter.com/XqYqy8ukNm
— 土橋一夫(ストリクスの人) (@kazunii_ac) 2017年8月13日