「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?感想


題名に偽りあり。
年金問題についての記述は、後半の5分の2程度のページ数しか割かれていない。
その前の5分の3の部分では、数学的思考力、行動経済学的な考え方、サブプライムローン問題について書かれている。
純粋に年金についてのみ知りたい人は、第4章から読めば良い。

で、年金についての記述だが、非常に納得感を持って読んだ。
年金未納率が4割だとかテレビで言ってたが、そもそもサラリーマンは強制徴収なんだから
そんな数字になるわけないんじゃないの?と常々思っていた疑問が解決した。

年金の掛け金を支払わない人には老後に年金は払わないのだから、年金の破綻はありえない。
簡単に言えばそういうことだ。
今支払わない人が増えているということは、将来、年金を支払う層の負担は軽くなるわけだし、
むしろ未納者が増えた方が将来的には安定するんじゃないかとさえ思ってしまう。

とはいえ、じゃあ未納者にはお金を1円も支払わないで済むかというとそうはならないだろう。
年金未納者が老後を迎えた時に生活保護の申請をした場合どういう対応をすべきなのか、
その辺の議論が薄い。
年金が破綻しないというのは納得したが、生活保護の仕組みが破綻するんじゃないの?という疑問は解決しなかった。

まあ、個人的には、

どういう制度になるのであれ、
年金を支払った人が支払わなかった人よりも不利になることは無いだろう

という期待感に基づいて、
サラリーマンとして自動的に年金を払うつもりである。

いずれにしろ、こういうマスコミ報道と違う視点の情報を自分に注入できる本は良い。
思考停止を少しでも防げる。

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