私の知っている自販機の商売に関する取引について概要をメモ。
ここに書くのはたぶん典型的な例だと思うが、
私は自販機のプロではないので間違いがあったら優しく指摘して下さい。
ついでに、自販機経営者が切る仕訳も書く。

なお、当然ながら仕訳の切り方は契約の内容・取引の内容如何でいくらでも変わるのでご注意下さい。


自販機経営には概ね4つの登場人物がいる。
自販機の経営者、ベンダー、飲料メーカー、一般のお客さん だ。

まず、ベンダーは飲料メーカーから飲料を仕入れる。(1)
それに対してベンダーから飲料メーカーへ代金を支払う。(2)
自販機経営者の取引ではないので、仕訳なし。

ベンダーは、自販機に商品を入れる。(3)
なお、自販機の中に入っている間はこの商品は自販機経営者の所有物ではなく、まだベンダーの持ち物である。
なので、ここでも自販機経営者の仕訳は無い。

一般のお客さんが、商品を買う。(4-1)
この瞬間にはじめて、ベンダーから自販機経営者への仕入れが発生する。(4-2)
仕入れと同時に、売り上げが発生する。(4-3)

4-1~4-3の仕訳は以下の通り。
仕入: 仕入 / 買掛金
売上: 現金 / 売上

ベンダーは、自販機の中に入っている代金を回収する。(5)
なお、このお金は自販機経営者のもので、場所が移動するだけなので、仕訳無し。

ベンダーは、自販機経営者に、回収した売上金から仕入れ代金を差っ引いて自販機経営者に渡す。(6)

6の仕訳は以下の通り。
買掛金と売上現金を相殺:買掛金 / 現金
「振込」に関しては基本的に仕訳無し。

飲料メーカーは販売促進のため、自販機経営者に「コラム料」や「販売協力金」の名目で自販機経営者にお金を支払う。(7)

7の仕訳は以下の通り。
コラム料等発生: 売掛金 / 売上
コラム料等振込: 預金 / 売掛金

以上でおしまい。

お客さんが自販機のボタンを押した瞬間に仕入と売上が同時に立つというのが興味深い。
あと、飲料メーカーと自販機経営者の間に直接の取引関係があるのも意外であった。